G救援陣は崩壊寸前…“全権監督”許す投手コーチの体たらく
巨人の左腕・今村信貴(27)が、またも早期降板となった。
23日の中日戦に先発。初回こそ3者凡退に抑えたものの、二回にビシエドに右本塁打を浴びると、続く高橋には左翼線を抜かれる二塁打。無死一、二塁から根尾に中前に運ばれて2点目を失い、ここで原監督に交代を告げられた。
1回3分の0で3安打3失点。球数は32球だった。前回登板の16日の阪神戦も3回2失点(自責点1)で降板しており、二軍での再調整が決まった。
評論家の山崎裕之氏がこう指摘する。
「まるで優勝争いをしているシーズン終盤の戦い方です。週に1度登板させているローテーション投手を3イニングや1イニングちょっとで降板させていては、リリーフ陣がもちません。試合後に二軍落ちになったとはいえ、ある程度は我慢して5イニング程度は投げさせないと。巨人はリリーフ陣の防御率がリーグ下位と苦しんでいるだけに、なおさらです」
前日22日の中日戦でも、すったもんだがあった。5―2の八回に2番手として登板した戸根が打たれ、1点差に追い上げられた。投手コーチは戸根ではなく、勝ちパターンのリリーフ投手投入を進言していた。原監督は「何とかリリーフ陣が登板過多にならないようにと。投手コーチに謝った。言う通りにしておけばよかったというのは反省。僕が逆らった」と説明。しかし、「リリーフ陣の負担」を口にした翌日に、先発今村を2回途中であっさり降板させ、リリーフ陣に負担をかけているのだ。