「10月26日」は日本サッカーにとって不吉な数字と思われた
Jリーグの創設に奔走した木之本興三氏(1949年生まれ。千葉県出身・千葉高ー東京教育大・現筑波大ー古河電工。JSL総務主事、Jリーグ専務理事、2002年日韓W杯日本代表団長など歴任。2017年死去。68歳没)は生前の石井氏に「メキシコW杯かソウル五輪に出場していたら、日本サッカーのプロ化は進んだのでしょうか?」と質問したところ、言下に否定されたという。「どちらかに出ていれば『アマチュアでもやれるじゃないか』と言われてしまっただろう」というのが石井の答だった。
ソウル五輪は、FIFA(国際サッカー連盟)とIOC(国際オリンピック委員会)の対立が鮮明になった大会でもあった。
2021年夏に開催予定の東京五輪もそうだが、男子は参加16チームといえども、グループリーグと準々決勝以降のトーナメントの日程を消化するためには、開会式の前から競技を始めないと大会期間中に終わらない。
さらに「W杯は国開催」「五輪は都市開催」が原則なのに今夏の東京五輪のサッカーは「札幌・茨城・横浜・埼玉・宮城」で開催される。