【空手】沖縄初の金メダル!喜友名諒が見せた琉球空手「劉衛流」の意地と真骨頂 2人の恩師が語る
凄絶ともいえる気迫、拳圧だった。
見事な演武で頂点に立った喜友名諒(31)。空手男子形の決勝で「オーハンダイ」を演武し、沖縄県勢として初の金メダルを手にした。
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流派は沖縄の劉衛流。喜友名の母校、沖縄国際大学の空手部監督を務める池宮城拓氏は「沖縄の空手は複雑なんです」と、こう続ける。
「劉衛流はいわゆる伝統派と呼ばれる流派です。空手といえば剛柔流や糸東流などが有名ですが、沖縄で発展した前者と、日本本土で発展した後者とでは大きく違う。特に形における違いは顕著。全日本空手道連盟が採用している形は後者のものなので、形の大会では『沖縄の伝統派はまず勝てない』と言われていたほどです」
そんな状況に風穴を開けたのが、喜友名の師匠でもある佐久本嗣男氏。世界大会で連覇を重ね、「空手の本場は沖縄にあり」をアピールした。喜友名も全日本空手道選手権で9連覇。プレミアリーグも歴代1位の優勝19回を誇る。