新横綱・照ノ富士が奉納土俵入り「不知火型=短命」の迷信を払拭する根拠
どれだけ長く綱を張れるのか。
24日、明治神宮で奉納土俵入りを行った照ノ富士(29)。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から伝授された不知火型を披露した。
昨年7月場所から3度賜杯を掴み、先場所も14勝1敗で優勝次点。現役最強力士であることは疑いようもない。ただ、気になるのが両ヒザのバクダンだ。本場所では分厚いサポーターをつけ、蹲踞も満足にできない。白鵬以前の不知火型の横綱は、短命が多かったのも事実だ。根拠も何もない迷信みたいなものとはいえ、一抹の不安はある。
親方のひとりは「大関に再昇進する前の取り口を続けていたら、短命横綱で終わったでしょう」と、こう続ける。
「照ノ富士はケガと病気で2017年に大関から陥落し、一時は序二段まで落ちた。かつては腕力頼みの強引な相撲で足腰を痛めた。復活後は立ち合いで前まわしを下から取る技術を磨いたものの、それでも腰高の相撲が完全に直ったわけではなかった。ノド輪で簡単に上体を起こされることもありましたからね」