男子ツアーの衰退を止めるにはプロ一人一人の自覚が不可欠
しかし、今の若い日本人選手のパットを見るとコーライもベントグリーンと同じように、柔らかくストロークしているので芝目に負けている。
「それでもプロか」と怒鳴りつけたくなるような弱々しいパットをして平気な顔をしている。こんなゴルフを続けていたら観戦に行く人が減って当然である。
前回の東京五輪が開催された1964年からゴルフを取材している。和製ビッグスリー(河野高明、杉本英世、安田春雄)を経て、AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)の時代を迎え、男子ツアーの人気はピークに達した。
この勢いなら世界に出ても勝てる選手が多く育つ時代が来ると思っていた。しかし、現実には松山英樹ひとりぐらいだ。
それどころか、なぜか男子は年を追うごとに試合も減って今や年間24試合と底を突いたような最悪の状態だ。
■ジャンボ尾崎の気迫を見習え
どうしたらいいのか。
一人一人が必死の思いで気迫を持って戦うしかない。今の若いプロたちにぜひ見習ってほしいのはかつてのジャンボ尾崎の戦う姿勢だ。