大相撲9月場所は有観客の“ほぼ通常開催”だが…巡業・出稽古「解禁」いまだ出口見えず
「withコロナ」といっても限界がある。
12日から始まる大相撲9月場所は、両国国技館の最大収容人数の半分を上限に有観客で行われる。
昨年3月場所は新型コロナが国内で流行したばかりとあり、無念の初無観客開催。当時から考えると、現在はほとんど通常開催に近い。
最近、協会内では「そろそろ巡業と出稽古を解禁してもいいのでは」と議論が進められてきた。新型コロナのゼロリスクは到底不可能。となれば、いい加減どこかで見切りをつけ、巡業なども再開させる必要がある。相撲協会は公益法人だし、全国各地を回って相撲普及を行う巡業は必要不可欠。出稽古にしても、このままでは関取の少ない部屋は不利になる一方だ。
しかし、8月下旬に行われた合同稽古に参加していた逸ノ城の新型コロナ感染で、時計の針は逆戻り。合同稽古は事前にPCR検査を行い、陰性と判定された者のみ参加を許されていた。ところが後日、逸ノ城の感染が判明。いつ、どこで感染するかわからない新型コロナの怖さを改めて見せつけられた。