メジャーでジュニア勢による大谷包囲網 放蕩息子の烙印を押されがちな日本の「2代目」との違い
みな父ちゃんとは別の人生を歩んでいる。同じ道を歩けば「親の七光」と後ろ指さされる。木造障子張りで人の噂も素通しの国は生きづらい。だいいち、この国はジュニアと名乗る習わしがない。
「お父さんはどのような方?」と聞かれて、
「ミスタージャイアンツです! ボクはミスタージャイアンツ・ジュニアです!」
と胸を張れないのは、単に実力が足りないせいばかりではない。2代目3代目は身上食いつぶす。大店の若旦那が放蕩の限りを尽くして一文無しとなってもモテたい一心で大川の船頭になろうとするが能書きは多いが舟も漕げない、という落語がウケる国。
カリブの島から自由の国アメリカへ渡り、偉大な父ちゃんを超えて「ジュニア」を名乗るドミニカンに比べて、この国の2代目は、しょせん放蕩息子の烙印を押されがちな国ではないかいな。
政治家なんざジュニア世代ともなると目も当てられんぞ、ロシアの大統領に握手されて「オレをファーストネームで呼べ。気軽にウラジミールと」と言われて、通訳に「大統領をウラジミール」と訳されると上着の裏地をめくって見るような脳みそだったりしたらどうよ?
日の本ではジュニア大っぴらに道を歩けず。