大谷翔平ついに本塁打数でゲレーロJr.に追いつかれ…まさかの「無冠」にも現実味
エンゼルス・大谷翔平(27)が、ついに本塁打数で並ばれた。
「2番・DH」でスタメン出場した日本時間13日のアストロズ戦は3打数1安打1四球で4試合連続安打。一発は出ず、同日のオリオールズ戦で44号ソロを放ったブルージェイズのゲレーロJr.(22)に追いつかれた。
二刀流の大谷には現在、本塁打王、MVP、ベーブ・ルース以来103年ぶりとなる2ケタ勝利2ケタ本塁打、サイ・ヤング賞の可能性がある。
メジャーで投打とも主力級の活躍をしているだけでもハンパじゃないのに、MVP以外は日本人選手として初。今季の大谷がいかにケタ外れのパフォーマンスを発揮しているかが分かるが、どれひとつとして確実ではないことも事実。言い換えればタイトルや勲章をひとつも取れない可能性もあるのだ。
サイ・ヤング賞にも赤信号
最も可能性が高いのは本塁打王だが、ゲレーロの他、ペレス(31=ロイヤルズ)も42本で猛追。9月は2本塁打の大谷に対し、ゲレーロ5本にペレス4本と勢いがある。
中でもゲレーロは打率.319(リーグトップ)、102打点(リーグトップに5点差の3位)で三冠王を狙える位置にいる。達成すれば2012年のカブレラ(タイガース)以来、そのカブレラは同年のMVPを獲得。カブレラの前に三冠王になった1967年のヤストレムスキー(レッドソックス)も同年のMVPを獲得している。
投手としては11日のアストロズ戦で3回3分の1を投げて9安打6失点。2敗目(9勝)を喫した。順調にいけば残り3試合。2ケタ勝利まであと1勝だが、次回は17日のホワイトソックス戦か18日のアスレチックス戦、その次は24日のアストロズ戦が有力だ。Wソックスは中地区首位、アスレチックスはワイルドカードによるプレーオフ進出がかかっている。どちらも強豪だし、次のアストロズは地区首位でコテンパンにされたばかりだ。
“もう1勝”が簡単にはいかないうえ、11日のアストロズ戦の6失点で防御率は3.36まで下がった。レイ(29=ブルージェイズ)、コール(31=ヤンキース)と、防御率2点台の投手が2人いるだけにサイ・ヤング賞はかなり厳しくなった。