古江彩佳にチラつく「賞金女王」のご褒美 3年シード獲得なら米ツアー参戦の“保険”になる
■3年シードの保険
「古江が最終戦に出るのは、やはり賞金が高額だからでしょう。国内ツアーは残り5試合。優勝賞金が3000万円以上は来週のTOTOジャパンと最終戦のツアー選手権です。稲見の成績次第だが、賞金ランク4位の西村(優菜=約1億6779万円)あたりまでは女王の座を狙える。賞金女王になれば3年の複数年シードを手にできますから」
複数年シードに関しては、昨年規定が改定された。権利獲得の翌年からカウントされていたものが、19年の対象者から権利行使の開始は、獲得した翌年から10年の間に任意で決められるようになった。
「規定が変わったことで、仮にQTを通った古江が4、5年で米ツアーを撤退することになっても、国内ツアーにフル参戦できるわけです。13年から15年まで米国で戦った有村智恵は、16年に国内に復帰した際、3年シードが前年に切れていたのでずいぶん苦労した。古江がQTにエントリーした時は、複数年シードの保険を持って渡米するつもりはなかったかもしれないが、ここまでくれば狙うべきだし、本人もその気だと思います」(前出の関係者)
ちなみに、古江と一緒にQTを受ける渋野は、すでに3年シード(19年ワールドレディスチャンピオンシップ優勝、同年メルセデスランク1位)を持っている。