賞金女王レース“本当のトップ”は古江彩佳 内向き協会いまだ海外メジャー獲得額加算せず
さらに宮崎氏が続ける。
「試合会場で大学生アマに話を聞くと、海外メジャーに勝ちたい、海外で認められる選手になりたいと口を揃える。野球もサッカーもそう。日本人が海外で活躍することが、ファンや競技人口を増やし、選手のレベルアップにもつながる。協会は2年前からプロテストに合格した者しかツアーの出場優先順位を決めるクオリファイングトーナメントに出場できなくした。ツアーの門戸を広げ、海外メジャーに挑戦する選手を後押しし、そこで得た賞金は加算するのが本来のあり方です」
思い出すのが2019年の女王争いだ。最終戦で賞金女王を決めたのは鈴木愛。獲得額は約1億6019万円だった。
「渋野は約760万円差で2位に甘んじたが、全英女子の優勝賞金を加えれば約2億2500万円も稼いでいた。賞金女王は胸を張れませんよ」(宮崎氏)
まったくだ。
◆海外メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)で獲得した賞金額をツアートーナメント賞金ランキングに加算する。ただし、加算するためには当該年度開催されるツアートーナメント競技数の50%以上(海外メジャー・チーム戦を除くWGCの出場競技数を含む)に出場しなければならない。