「ベトナム戦のパフォーマンスではオマーン戦には勝てない」
日本がW杯最終予選B組でアジア・プレーオフの進出権を得られる3位に浮上した。B組上位2カ国との自動出場権争いに参入するには、16日のオマーンとの敵地戦で勝ち点3を取ることが前提となる。そのオマーンとの試合で、日本がベトナム戦レベルのパフォーマンスに終始したら--。
ひいき目に見ても「勝ち目は薄い」だろう。
FIFAランク98位のベトナムに対して、日本は28位。これまでのように、「試合を見ながら憤慨してしまう」こともなく、穏やかな気持ちで見守ろうと思っていた。
それなのに……。どうして1点しか取れなかったのか。答えは明白。ゴールを奪うための「攻撃の形」が、チームにも選手にもないからだ。
1トップに入ったFW大迫の役割は、自らシュートに持ち込んだり、ポストプレーをこなすことだ。なのに2列目に下がる場面が目立ち、しかもボールを受けると前方の味方選手に預ける場面が目立った。間違った判断と言わざるを得ない。
大迫のやるべきことは横や斜め後方の味方に預け、そこから相手ゴール前に移動してラストパスを待ち、シュートに持ち込むことである。