巨人・原監督が新たに3年契約 組閣発表で「コーチ陣リーダー」を明確化した本当の狙い
第2次原政権の2012年から19年まで巨人でバッテリーコーチなどを務めた野球解説者の秦真司氏がこう指摘する。
「今年は『野手総合』という肩書のコーチが多く、打撃、守備、走塁の全般が見られて自由度が高い半面、どのコーチがどの選手に何を教えたのかが分からなくなり、選手が混乱したり、コーチ陣が情報を共有できなかった可能性があります。攻撃面に関しては、元木ヘッドに選手の情報を集約させ、統一を図りたいのでしょう。コーチのリーダーを決めることで、今年はあいまいになっていた責任の所在をはっきりさせる狙いがあると思います」
次期監督の有力候補でもある阿部コーチは、帝王学を学ぶ期間として位置付けられる。
さらに桑田コーチが投手部門のチーフとなったため、仮に「投壊」となっても阿部コーチが責任を負うことはなさそうだ。
一方で来季も貧打が続くようなら、原監督に代わって責任を取らされる立場になった元木ヘッドにとっては、シビアな役目になりそうだが、「トカゲのシッポ切り」でお茶を濁すだけではファンは納得しない。