同級生が語る新庄剛志 「貪欲さと前向きさ」は高校時代もメジャー時代も変わらない

公開日: 更新日:

 新庄のバケモノじみた体力に驚嘆しつつも、相手は同級生。入学当初はライバル意識をもっていたが、3年時になると「新庄の足を引っ張ってはいけない」と思うようになっていたという。

「私も含め、皆が新庄を慕っていました。他の部員に自分のレベルを要求することなく、黙々と我が道を進んでいく感じだった。そのくせ気配りの達人で。『さっきのプレー良かったよ』とか、『こうしたらどう?』と声を掛けてくれた。なにより、優しかった。あの頃は上級生が下級生に体罰を振るうことが当たり前でした。もちろん新庄も先輩から受けることがありましたが、後輩には一切しなかった。自分がされて嫌なことは他人にはしない。これを地で行く男です」

 1989年、迎えた最後の夏は福岡大会の決勝(対福岡大大濠)に進出。新庄は1本塁打を含むサイクルヒットを記録したが、4-6で惜敗。全国大会に出場することなく高校時代を終えたものの、同年秋に阪神からドラフト5位で指名された。

 新庄は入団会見で自身のPRポイントについて「肩と足だったけど、(同期の)岡本(圭治)さんが足が速すぎる。もう肩だけしかない(苦笑い)」と言ったように、打撃には自信がなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性