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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

竜巻被害への対応で露呈した大リーグ機構の思惑…労使対立を有利に解決するための手段に?

公開日: 更新日:

 ギブソンへの支援を呼び掛けながら「復旧には多くの資金が必要で、機構の支援を願います」というイーブスのツイートを無視するかのような機構の対応は、今回の竜巻をも労使対立を有利に解決するための手段として用いようとしていることを示唆する。

 1994年から翌年にかけてのストライキが「ファン不在の対立」と非難されたように、今回の労使紛争も「ファンの声」が届かないところで行われていると言わざるを得ないのである。

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