巨人新助っ人アンドリースに過度の期待は禁物 「そこそこ」がメジャー28勝右腕の実力
巨人は17日、前マリナーズのマット・アンドリース投手(32)と来季の契約に合意したと発表した。単年契約で年俸は200万ドル(約2億2600万円)。
身長188センチの右腕は今季、レッドソックスとマリナーズに在籍し、計34試合に登板して2勝3敗1セーブ、防御率5.21。2018年オフに日米野球のメンバーとして来日。エンゼルス時代は大谷のチームメートだった。大リーグ通算は28勝37敗8セーブ。先発、中継ぎの経験があり、まずは先発争いに加わる方針だ。アンドリースは球団を通じて「東京には日米野球で訪れたことがあります。ファンの皆さまやチームメートに会えることを非常に楽しみにしています。いいシーズンを送れるよう、そしてチームの優勝のために全力を尽くします」とコメントした。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「コントロールはまずまず良くて、インステップ気味に踏み込んでムービングボールを投げるのが特徴。カーブ、カットボール、シンカー、ツーシームなどを駆使して打者の芯を外し、ゴロアウトを取るタイプですが、直球の平均は球速148キロほど。体格のわりに特筆したスピードはありません。投球の3割以上を占めるチェンジアップが武器とされますが、今季の被打率は.304だから、決め球というほどでもない。全てがそこそこというか、これといった特徴がない。何回か対戦して相手が慣れてくるとつかまってしまうケースが多かった」