ライバル捕手の山倉和博は故障もあって46試合の出場にとどまり、私は87試合に出場。MVPを受賞した82年に続くベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した。トレード相手でもあった中日・西本聖も巨人戦で5勝を挙げるなど自己最多の20勝で初の最多勝。私と2人で「カムバック賞」をもらうことができた。お互いにとっていいトレードだったことが証明された。
投手陣は斎藤の他に槙原寛己(12勝4敗)、桑田真澄(17勝9敗)の「新3本柱」が3人で49勝。特に桑田は私が受けた中で、いくつかのことが「ナンバーワン」の投手だった。