新庄流“珍”練習にフラフープを導入 ベテラン中島ら日本ハムナインの表情を変えた!
藤浪と“対戦”した杉谷拳士(30)が言った。
「去年もパ・リーグの速い投手を、チームは打てていない。そういった意味でもいい練習になりました。いつも以上に楽しく野球ができています。一つ一つの意図をしっかり理解しながら野球をできている」
この日はキャンプ前から注目を集めていた新庄監督発案の「各界のスペシャリスト」のひとり、タレントの武井壮が臨時コーチとして登場。午前と午後で2グループに分かれた選手らに、約1時間ずつの講義を行った。歩き方から走り方、バーベルの挙げ方など多岐にわたった指導も選手には刺激的だったようだ。
「日常生活でも質を高くした方がいいと、歩き方から教わった。歩幅が全然違う。明日から多分、みんな、一目瞭然で歩幅が違うと思いますね」
と、14年目の中島卓也(31)も納得の表情だ。
二軍キャンプに足を運んだ前日のキャンプ初日は、監督自ら走塁練習を実演。三塁のコーナリングで白線の内側を走る意識を強調し、3年目の宮田輝星(24)を高く評価した。その宮田も言った。
「親身になって教えてくれる。派手な選手を好んで使う印象があったけど全然違った。全選手を平等に見てくれていると思いました」
長く続いた栗山政権に比べ、明らかにチームの雰囲気と選手の表情が変わったのは確かだ。