西武「中村剛也・山川穂高・渡部健人」で球界屈指“317kg超重量級打線”の現実味は?
マメタンク3人衆の共演はかなうのか。
自身初の一軍キャンプスタートで連日、汗を流している西武の渡部健人(23)。176センチ、112キロという体形は古くはデーブ大久保(現評論家)、近年は「おかわり君」こと中村剛也(38)に連なる“ふとっちょ”の系譜。中村は175センチ、102キロあり、一塁手の山川穂高(30)もほぼ同じ体格(176センチ、103キロ)だ。
中村は過去6度、山川は2度本塁打王に輝いた長距離砲。渡部もルーキーイヤーの昨季は二軍で19本塁打、64打点でイースタン2冠を獲得した長打力がウリだ。3人合わせて317キロの超重量級打線は迫力満点。ただし、実現するかどうかは話が別だ。
山川は言わずと知れた不動の一塁手。中村は年齢がネックとはいえ、昨季は18本塁打、74打点、打率.284で復活ののろしを上げた。こちらは三塁とDHでの起用が中心。渡部の本職は三塁と一塁なので、中村がDHに専念すれば「三塁・渡部」誕生となる。
問題は渡部の守備力だ。本人は「守りは得意じゃない」と話しており、キャンプでも三塁の特守で四苦八苦。一方、中村は守備範囲こそ広くないものの、柔らかいグラブさばきには定評がある。かつてソフトバンクの三塁手・松田は日刊ゲンダイのインタビューに「セと違い、パは右打者が引っ張ることが多いから、痛烈な打球が飛んでくる」と話していた。まさに昔ながらのホットコーナーなのだ。