巨人「新55」ゴジラ松井の後継者・秋広優人 一軍定着の条件は大物FA組への引導渡し
巨人の秋広優人(19)がセンターの守備練習に取り組んでいる。本職は一塁だが、「多くのポジションを守れた方がチャンスが出てくる」と昨年から外野に挑戦していた。全体練習後には亀井外野守備兼走塁コーチからグラブの出し方などを指導され、外野の特守も行っている。
1月には中田に頼み込んで共に自主トレを行い、食トレを敢行したことで、昨年12月に96キロだった体重は101キロに増えた。原監督も「体が一回り大きくなった」と目を細める。
今季から松井秀喜氏が着けた背番号「55」を継承した。松井氏も巨人時代は中堅を守った。亀井コーチは「課題は全部。何ひとついいところがない」と辛口だが、「打撃を生かすために守備は必要。基本をしっかりやればできる。彼にはノビシロしかない」と期待を寄せている。
外国人選手との争いになることが多い一塁しか守れないと苦労するというのは、日本球界の常識だ。さるチーム関係者がこう言う。
「岡本和も最初は一塁しか守れず、三塁や外野の守備がいまひとつで、なかなか一軍に定着できなかった。三塁の守備力が上がったことでポジションが決まり、ようやくバットでも結果が出始めた。亀井コーチが言うように、打撃を生かすために守備が必要なのです」