北京五輪コロナ陽性の外国人選手に“差別問題”が浮上…まともな食事が提供されず
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナの世界の感染者数が日本時間9日、累計で4億人を超えた。先月7日に3億人に達したばかりだが、オミクロン株の拡散で過去にないペースで急増している。
しかし、日本を含む各国で感染者が急増する一方、昨年12月から爆発的に増加していた欧米諸国では、ワクチン接種が進んだことでピークを越えたとの見方もある。ジョンソン英首相は「ピークを過ぎた」とほとんどの規制撤廃を表明。北欧でも2月上旬から規制緩和が始まり、デンマークは1日からコロナ規制の大半を解除した。
金メダル候補にも影響
そんな中、熱戦が繰り広げられる北京五輪に、新型コロナ禍が暗い影を落としている。検査で陽性判定を受け、中国への渡航や競技参加に支障が出ているケースがある。
スキージャンプ女子で今季ワールドカップ(W杯)総合首位を走るマリタ・クラマー(オーストリア)が渡航前に陽性判定を受けて中国入りを断念したほか、入国後に判明した陽性者は7日時点で計393人。そのうち「選手やチーム関係者」が159人もおり、金メダル候補も少なくない。
陽性と判定された外国人選手の中には狭い部屋に隔離され、まともな食事が提供されないケースもあり、ここでも“差別問題”が持ち上がっている。