巨人の開幕投手は戸郷vs高橋優貴で一騎打ちか…原監督「今年は若手」の信憑性
巨人が14日、沖縄・那覇で2次キャンプをスタートした。桑田投手チーフコーチは今季の開幕投手候補を「4人に絞った」としており、この沖縄キャンプ中の「2月いっぱいで決める」と公言している。そのうちの一角とみられる戸郷翔征(21)が、今季初の対外試合となる、15日の日本ハムとの練習試合に先発する。
戸郷以外の「4人」とは、エース菅野智之(32)、山口俊(34)、高橋優貴(25)とみられる。菅野は「そこ(開幕)で投げるつもり」と例年以上に飛ばして調整しているが、原監督は「今年は若手を使う」との方針を示している。さるチーム関係者がこう言った。
「オーナーがチームに『若手を入れてチームを変革せよ』と号令をかけていることで、周りが思う以上に、原監督には思い切って若手を抜擢する構想があるようです。それは昨シーズン崩れた投手陣であり、レギュラーが決まっていない捕手、あいている内外野のポジションもそう。それはチーフの桑田投手コーチにも伝わっている。2年連続9勝の戸郷は今年、制球力が飛躍的にアップし、評論家になった松坂大輔氏にスライダーの投げ方を伝授されるなど好調を維持している。原監督は昨年、この戸郷にだけは前もって『開幕2戦目に投げろ』と登板日を伝えていた。将来のエース筆頭候補だからです」
高橋は立派な「桑田チルドレン」
そんなチーム方針から、「開幕投手」は戸郷と昨年チームトップの11勝を挙げた高橋の4年目同士の一騎打ちの可能性が高まっているという。
「高橋は桑田コーチが補佐に就任した昨年のキャンプから重点的に指導を受けたひとり。昨年は最後の6番目ながら開幕ローテに滑り込むと、『丁寧に先頭打者を打ち取ることを考えよう』などのワンポイントアドバイスを受けながら開幕5連勝。終盤はガス欠を起こしたものの、高橋は立派な『桑田チルドレン』といえます」(前出の関係者)
桑田コーチが言う「2月いっぱい」の期日まで約2週間。まずは戸郷がビッグボス率いる日本ハムとの重要なテスト登板に臨む。