巨人・中田翔が取り戻した「体重と自信」 秋広との自主トレで“昔の自分”を思い出す
昨年は激動の一年だった。
日本ハム在籍時に同僚への暴力行為で出場停止処分を受けると、8月に無償トレードで巨人へ移籍。しかし、34試合で打率.154、3本塁打、7打点に終わり、「素を出せないまま終わってしまった」と振り返った。原監督も「野球をやるような精神状態ではなかったのかもしれないね」と同情をするほどだった。
そんなとき、19歳の有望株・秋広に弟子入りを志願され、1月に沖縄・石垣島で共に自主トレを行った。後輩には下半身主導の打撃や打球を遠くに飛ばす打法を惜しげもなく伝授した。
さるチーム関係者がこう言う。
「中田は昨年の終盤、腰痛の影響や心労もあって一時92キロまで体重が落ちたそうです。今回、秋広に1日米9合の食トレを課したことで、自身も大盛りのどんぶり飯で食事を取り、20キロの大幅増。体重をベストに近い112キロまで戻した。年俸は昨季の3億4000万円から1億9000万円ダウンの大減俸となったが、裏方さんも含めた自主トレメンバー総勢7人分の食費を負担。『破産しかけている』と笑い飛ばした。とはいえ、秋広のおかげで後輩に頼られていた昔の自分を思い出したようで、体重と自信を取り戻したことが大きいのではないか」