23年WBCが消滅危機…MLB開幕延期と過密日程なら、大谷翔平もボイコット決定的
新労使協定が妥結せず、開幕延期、レギュラーシーズン短縮が決まった米大リーグ機構(MLB)と選手会(MLBPA)が日本時間4日、ニューヨークで交渉を再開。ダン・ハーレム副コミッショナーと選手会弁護士のブルース・マイヤー氏が90分間、非公式に会談した。
ここにきてMLBPAに強力な援軍が現れた。米プロバスケットボール協会(NBA)選手会が支持を表明したのだ。NBAでは2011年、労使交渉のもつれからロックアウト(LО)に突入。だが、約5カ月間のLОの後、11-12年シーズンを大幅に短縮して行った結果、過密日程となり故障者が続出した。翌12年ロンドン五輪のドリームチーム編成はままならず、最終的にレブロン・ジェームズ、コービー・ブライアントといったエース級の出場が決まったものの、ベストメンバーは選出できなかった。経営者側への不信感から出場を見送った選手もいたという。
11年のNBA同様、今回のMLBの労使交渉が長期化してレギュラーシーズンでタイトな日程を強いられれば、体調不良の選手が続出するのは必至だ。そうなると、来年3月開催予定の第5回野球国別対抗戦WBCには、エンゼルス・大谷、ブルージェイズ・ゲレロ内野手(ドミニカ共和国)、フィリーズ・ハーパー外野手(米国)といった各国の主力選手が出場を回避する可能性が高い。