大谷が薬物検査の“標的”に…エ軍4選手が医療用麻薬使用を証言、ワリエワ騒動のとばっちりも
エンゼルスのタイラー・スカッグス投手(享年27)が2019年に薬物中毒により急逝した事件で新事実が判明した。
■4選手が医療用麻薬使用を証言
日本時間16日、スカッグスに薬物を提供していたエ軍元広報部長エリック・ケイ氏の責任を問う裁判に、マット・ハービー投手、C・J・クローン内野手らかつての所属4選手が出廷。スカッグス同様、ケイ氏から医療用麻薬の提供を受けていたと証言した。五輪では女子フィギュアスケートのワリエワがドーピング問題で揺れる中、メジャーの薬物問題の根深さがあらためて浮き彫りになった。
大リーグは現在、新労使協定が妥結せず、経営者側は契約交渉を凍結するロックアウトが続く。禁止薬物使用について定めたMLBのドラッグポリシーは労使協定に関わることから、昨年12月1日のロックアウト突入以来、メジャーリーガーのドーピング検査は中断されている。
今回、ワリエワの出場を認めたスポーツ仲裁裁判所(CAS)による裁定に真っ向から異を唱えた米反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガートCEОは、MLBの検査中断にも難色を示している。今オフ、マイナーの薬物違反が相次いでいることもあり「スポーツは公正でなければならない」と、MLBに即時の検査再開を求めたという。