ドラ1大勢に「巨人はドラフト下手」払拭の重責 今季活躍ならスカウトひさびさの大ヒット
巨人ドラフト1位の大勢(22=関西国際大)が目立っている。
6日の日本ハムとのオープン戦で2度目の実戦登板に臨み、自己最速を1キロ更新する158キロをマーク。平均155.6キロを計測した。これまでは「先発(候補)の中のひとり」としていた原辰徳監督(63)も「頼もしい限り。(起用法は)まだ決まっていない。よく話し合いながら結論が出れば、しっかり伝えたい」と方針転換を示唆した。
他にもドラフト3位の赤星優志(22=日大)、2020年2位で右肘のトミー・ジョン手術明けの山崎伊織(23)、19年1位で同じ手術明けの育成・堀田賢慎(20)ら、若手投手が結果を出している。
さるチーム関係者がこう言う。
「昨年のドラフト1位で西日本工大の隅田(西武)を外したけど、原監督は『(大勢は)全体で2番目。右投手では1番の評価』と言った。堀田の故障が入団直後に判明し、19年2位の太田ら上位指名の選手が出てこないことで前スカウト部長が原監督に更迭されたこともあった。20年1位の平内も一軍に定着できず、最近はあちこちから『ドラフト下手』と揶揄され、スカウトはアマチュアの現場で軽く見られたり、肩身の狭い思いをしてきた。今年は大勢を筆頭に3位の赤星もいい。周囲を見返すチャンスです」