カブス率いるロス監督の厳格な一面 対話重視も怠慢プレーにはスター選手でも容赦せず
■2024年までの契約延長に合意
マドン監督と同様に、選手、コーチとの対話を重視する。選手が質問に訪れやすいよう常に監督室のドアを開け放ち、時には自らクラブハウスに出向いて、選手とのコミュニケーションを欠かさない。選手の表情や動作から、健康状態の把握に努めるためだ。
監督就任1年目にいきなり地区優勝、ナ・リーグ最優秀監督賞投票で3位に入った。主力選手を相次いで放出した昨季は中地区4位に終わったが、今月12日に24年までの契約延長に合意した。指揮官としての手腕、コミュニケーション能力の高さを評価されてのものだが、厳格な一面も持つ。
怠慢プレーにはスター選手であっても容赦しない。18年の打点王で正遊撃手バエズ(現タイガース)が、昨年7月のインディアンス戦に出塁した際、アウトカウントを間違え、次打者の外野フライで飛び出して併殺に倒れた。ロス監督は不注意でミスしたバエズを次の回の守備からベンチに引っ込めた。指揮官は懲罰交代について当時、地元メディアに「スター選手のミスはチームに悪影響を及ぼすものだ。主力選手の怠慢プレーは許されるものではない」と話している。
鈴木の契約は、チーム内でベテラン外野手ヘイワード(8年224億円)、エース右腕ストローマン(3年80億円)に次ぐ3番目の規模。下手なプレーができないのは言うまでもない。