日ハム近藤を九回2死走者なしで起用の不可解…評論家「投手陣が可哀想」と新庄流に苦言
日本ハムは1日、オリックスに完封負けを喫し、1勝6敗となった。
新庄剛志監督(50)は「優勝は目指しません」と言い、今季を「1年間トライアウト」と位置付けているため、試合に勝つことより、選手の育成を重視している。スタメンを取っ換え引っ換えしながら、打順をめまぐるしく変えているのもそのためだろう。この日は主砲・近藤さえもベンチスタートさせ、打席に送ったのは九回、2死走者なしの場面だった。
「これでは投手が可哀想ですよ」とは巨人OBで評論家の高橋善正氏。
新庄監督が2月末に出版した自著「スリルライフ」(マガジンハウス)に「チームプレーはいらない」「徹底的に個人プレーにこだわってほしい」と書いていることにも触れ、こう続ける。
「ただでさえ貧打なのに、唯一計算できる近藤を使わない。打順はキテレツだし、『進塁打を狙うな』と言い、得点の確率を自ら下げています。味方の援護が見込めない中、投手はどんな気持ちでマウンドに立てばいいのでしょうか。しかも正捕手が決まっていないとはいえ、宇佐見、清水、郡をローテーションで使っていることの弊害もある。力のある投手ならどんな捕手と組んでも影響は少ないが、若手投手はそうもいかない。この日は高卒2年目の根本、3番手の捕手・郡が先発バッテリーでしたが……」