巨人開幕ダッシュ成功も“不吉なデータ”がズラリ…昨季は「4月貯金6→10月10連敗」
巨人が開幕ダッシュに成功した。昨季日本一のヤクルト、2位阪神に6連勝。開幕から3カードを8勝1敗で乗り切った。
似た状況なのは原辰徳監督(63)が2度目の就任を果たした2006年である。この年も開幕20試合で15勝という23年ぶりのロケットスタート。4月終了時に貯金12と好調な滑り出しを見せたものの、交流戦でつまずき、主力にケガ人が相次いだことで、球団史上初となる2年連続Bクラスに沈んだ。
15、16年は4月は首位と好スタートを切りながら、いずれも2位。昨年も阪神、巨人は4月に貯金をつくったものの優勝したのは夏以降に追い上げてきたヤクルトだった。もちろん、いいスタートを切るに越したことはないが、首位で4月を終えても、そのままゴールテープを切れるのは3割ほどというデータもある。
特に顕著だったのは1993年の広島だ。
開幕6連勝に始まり、4月は11勝4敗。球団新記録となる勝率.733と絶好調だったが、8月から9月にかけて12連敗を喫するなど最下位に沈んだ。広島OBで当時二軍投手コーチだった川端順氏がこう証言する。