大坂なおみ世界35位に浮上も次なる試練…欧州クレーコートが完全復調の“鬼門”に

公開日: 更新日:

 4日に発表された女子テニスの世界ランキングで前回77位から35位に浮上したのが大坂なおみ(24)だ。

 前週のマイアミオープンは準優勝。準決勝で東京五輪金メダルのベンチッチ(25=スイス)に競り勝つなど復調気配にある。

 しかし、喜んでばかりもいられない。次戦は28日から始まるマドリードオープンで、その後には5月22日に開幕する全仏が控えている。大坂が苦手なクレー(赤土)コートのシーズンを迎えるからだ。

 昨年は5月のローマで初戦敗退、試合後に苦手なクレー対策をしつこく聞かれた。全仏の前哨戦だから当然とはいえ、このときのダメージが全仏での会見拒否や1試合プレーしただけで棄権したことにつながったといわれるし、「メンタルヘルス」の問題も表面化した。

 昨年の全米オープン3回戦で敗れて以来、無期限休養に。今年1月、約4カ月ぶりにツアー復帰したものの、実戦から遠ざかっていた大坂にとって何より必要なのは自信や感覚を取り戻すことだろう。一線級との対戦を含めて実戦を重ねたことで、ようやく復調の兆しが見えてきたところで鬼門のクレーシーズンに突入するのだ。

 3月のパリバオープンでは観客からの心ないヤジに涙してストレート負け。精神面の課題が完全に解消されたわけではないだけに、再び下降線をたどるようなことにならなければよいのだが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇