中日・根尾昂にポジションなくいよいよ模索…竜ファン待望の「二刀流」に現実味
試合前の時点でチーム打率.225とリーグワーストの中日“貧”打線が爆発した。
7日のヤクルト戦。二回に投手・高橋宏の2点適時打で逆転すると、四回に8番・京田のソロ本塁打で加点、六回には7番・石川昂とこの日2本目となる京田の2者連続弾で突き放した。
終わってみれば、15安打11得点の圧勝に、「本当に実現するかもしれませんね」と、ネット裏の他球団スコアラーがこう言った。
「なにが? って、根尾(昂=21)の二刀流ですよ。開幕一軍メンバーに入ったものの、出場はスタメン1回と代打2回による3試合だけ。4打数2四球でヒットは出ていません。外野は中堅の大島が打撃好調で、右翼を守る立浪監督の秘蔵っ子・岡林も打率3割近くをキープ。左翼も新人の鵜飼が3番を任されるなど期待が高い。内野も二塁の阿部が5番に座り、遊撃の京田が打ち始めたらいよいよ根尾のポジションがない。そんな中で立浪監督らがなんとかスター候補・根尾の活用法を模索した結果、出てきたのが投手起用の二刀流。今季は延長戦が復活し、最大12回まで行われる。リリーフ陣の負担を減らすためのピースとして、甲子園優勝投手の根尾の二刀流が現実味を増すのです」