中日・根尾は今季が剣が峰…昨季は起用法めぐりコーチ猛反発で「失われた1年」に
はや4年目だ。
大阪桐蔭時代は投手に加えて遊撃と外野もこなし、2018年ドラフトで4球団が競合。しかし、プロ入り後は結果を残せず、昨季は72試合に出場しながら打率.178、1本塁打、16打点に終わった。
ある中日OBは「根尾の育成は球団の抱えている課題。実は……」と、こう続ける。
「前任の与田監督は昨季、『今年は何が何でも根尾を一軍で使い続ける』とチーム内でブチ上げたんです。ところが、7月に入って一部コーチが『成績が伴わない選手を使う意味があるのか』と猛反発。このコーチを含めて何人かの反対に遭い、方針転換せざるをえなかった。しかし、どんな選手だって、試合をこなさないと成長はしない。まして根尾は将来のスター候補。だからこそ与田監督は批判を度外視しても、根尾の成長を促すべきでした」
プロ野球のコーチは基本1年契約。与田監督は3年契約の最終年だったこともあり、若手に足を引っ張られて指揮官がクビになろうものなら、自分もとばっちりを受けると思ったのだろう。とはいえ、根尾を使おうが使わまいが、チームは5位。根尾起用に猛反発していたコーチもクビになった。