大谷メジャー自己最多13Kのアッパレ! エ軍を見限るか、グラウンド内外の惨状が二刀流に与える影響
「4億ドルは2人もいらない」
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「今春のキャンプ終盤に球団が代理人に対して年俸60億円超の条件提示をしていたことが明らかになりましたが、大谷が希望する二刀流を容認し、大型契約で迎え入れる球団は少なくないはずです。今季からナ・リーグもDH制を導入したし、大谷がFAになれば、マリナーズ、レンジャーズ、ジャイアンツなど6人ローテが可能で、資金力のある球団が率先して手を挙げるでしょう。大谷は年俸の額よりも二刀流の容認とチームの勝利を最優先としているだけに、エ軍を見限る可能性は十分にあるのではないか」
大谷の市場価値については、多くの米メディアが来年のオフには総額400億円規模の史上最高額を手にすると予想している。エ軍は過去にプホルス(10年262億円)、ハミルトン(5年105億円)ら長期の大型契約を交わした選手が失敗している上に、現在もトラウト(12年総額574億円)、レンドン(7年総額362億円)の高給取りを2人も抱えている。そこへきて大谷に400億円規模の資金が必要となれば、エ軍が二刀流との再契約に二の足を踏むかもしれない。
最近、米メディアでは大谷の放出を唱える報道が目立ってきた。18日付の地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」(電子版)は今後の契約交渉が不調に終われば、若手有望株との交換で二刀流の放出に踏み切る可能性を伝えている。
また、「FOXスポーツ・ラジオ」のロブ・パーカー氏は自身がパーソナリティーを務める番組で「(エ軍の課題は)投手力の強化だ。チームにはすでに(打線の核となる)トラウトがいるだけに、投手陣を強化しなければならない。4億ドルの選手は2人もいらないだろう」と、トラウトを残して大谷をトレードすべきと訴えた。
「エ軍の現状では大谷を抱えきれなくなっている。編成に関して権限を持つモレノ・オーナーの判断次第ですが、本格的にチーム再建に着手すれば、二刀流の放出も現実味を帯びてくる」(前出・友成氏)
本人が来オフ、FAを行使する以前、つまり今季終了後か来季のトレード期限までにエンゼルスが大谷を売り払う可能性もあるというのだ。