腐った東京五輪は聖火ランナーまでカネ次第? 地元で走ったAOKI前会長「元理事のおかげ」
■著名人ランナーはいい迷惑
東京地検特捜部の聴取に青木氏は「高橋さんの人としての力に期待した」などと説明しているというが、要は「コネ」を買ったということか。その上、聖火リレーを走る権利までカネで解決したのなら、著名人ランナーたちは、いい迷惑だ。
当時はコロナ禍での五輪開催に反対意見が強く、参加予定だったロンブーの田村淳や加山雄三、有森裕子氏などタレントやアスリートらも相次いで辞退。特に、人気稼業のタレント走者にすれば、ある意味、踏み絵を迫られる気持ちで聖火リレーに参加したはずだ。
組織委とスポンサーの怪しい関係がクローズアップされたのを機に、著名人ランナーもうがった目で見られかねない。
「組織委は、五輪が協賛金なしでは成り立たず、スポンサー優遇は当然という感覚です。東京五輪の聖火ランナーの総数は1万515人。調べたら、青木氏のようなケースが山のように出てきかねません。それだけ五輪はカネに毒されています」(東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏)
商業五輪の醜さが、ますますムキ出しとなってきた。