阪神左腕・伊藤将司を支える抜群の制球力 巨人に今季3戦3勝の“キラー”ぶり
まさに「針の穴に糸を通す」ようなピッチングだった。
3日、阪神の伊藤将司(26)が巨人打線を6回1失点に抑え、今季8勝目(2敗)。防御率1.85と、相手に悪夢を与え続けている。
横浜高から国際武道大、JR東日本を経て、2020年ドラフト2位で入団。昨季は10勝7敗、防御率2.44と活躍し、1967年の江夏豊以来となる新人左腕2ケタ勝利となった。
MAX146キロと速球派ではない伊藤を支えているのが、抜群の制球力だ。
今季12試合に登板し、四球はわずか10個。1試合に1個も出していない。イニング数も87と3分の2回なので、9イニング投げてもせいぜい1四球という計算になる。
低めの制球力に長けているから甘い球も少ない。今季いまだ3本塁打しか打たれていないのが、その証拠だ。
巨人戦3試合連続完封をかけてマウンドに上がった伊藤は、ヒーローインタビューで「完封したかったけど、残念でした」と苦笑い。これで対巨人戦は3戦3勝。キラーの出現に巨人は戦々恐々か。