ボロボロだった渋野日向子が突然“豹変”したワケ 全英女子8バーディー単独首位発進!
風のおかげで思い切りの良さを取り戻した
ホールアウト後のインタビューで渋野はこう言った。
「風との戦いになると思ったので距離感を大事に集中して、いいショットが打てた。パットも全体的に強気で打てた。昨年、米国でプレーするためもっと強くなりたいと思った。試合中に考え過ぎて何をしていいかわからなくなった。(今日は)これだけ風が吹くと考える余裕はない。風と向き合うと割り切って、それができたのがよかった」
風速10メートル以下の風はスコットランドのリンクスでは「強いうちに入らない」といわれる。それでも渋野がプレーしている時は7メートル前後まで風速が上がった。
「怖がらずにクラブを振り切れたのが結果につながった」(渋野)と、風の中で目の前の一打に集中したことで邪念が消え、思い切りの良さを取り戻したことが好スコアにつながったのだ。
初日、6アンダーで単独首位に立ったが、2日目も無欲でプレーできるのか、一抹の不安もある。
「スコアを崩したくない」と、守りのゴルフになればプレースタイルも消極的になり、クラブを振り切れず、元の渋野に戻ってしまうことになる。
ボギーも打つが、すぐにバーディーを取るのが強かった時の渋野のゴルフだ。2つ目のメジャータイトルがチラつく2日目に注目だ。