中日・福留孝介が引退決断 元コーチ仁村薫氏が明かす、亡き星野仙一氏と立浪和義監督との縁
星野氏は「そこまでの男か!」と感心
福留はPL学園高出身で立浪和義監督の後輩に当たる。福留が立浪監督に憧れてPL学園へ進学したのは有名な話だが、仁村氏は「福留を支え続けたのは、こうした信念、意志の強さではないか」とこう話す。
「彼が10歳のころ、父を説得して中日のキャンプ地である宮崎・串間へ練習を見に行き、入団間もない選手・立浪に感銘を受けた。以降、PLに憧れ、立浪からもらったサイン入りバットとバッティンググローブを手に自らの意思でPL入りした。その後、立浪にその思いを告げた。星野さんは福留指名後にその逸話を聞き、『そこまでの男か!』と大いに感心。特別に入団発表前に背番号1のユニホームを作り、入団会見翌日のファン感謝デーに飛び入り参加させたんです」
遊撃手として入団するも、打撃や強肩を生かすため外野へ転向。中心選手として首位打者など数々のタイトルを獲得した。
福留はこの日の引退会見で今後について、「とりあえず一度、ゆっくりしたい」と話した。評論活動などを行っていくようだが、前出の仁村氏は、
「いずれは中日で監督になって、どんな選手を育て、どんなチームをつくるのか、楽しみでなりません」
と、教え子の第二の人生にエールを送った。