五輪パラ汚職事件めぐり、森喜朗元首相を東京地検特捜部が参考人聴取 朝日新聞が報道
かつての「ロッキード事件」を上回る「令和の疑獄事件」となるのか。
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、東京地検特捜部が、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)を参考人として複数回、任意で事情聴取していた──と、9日の朝日新聞が報じた。
記事によると、特捜部は8月中旬から9月初めにかけて都内のホテルで3回ほど行われた、という。これまでの捜査で、受託収賄容疑で逮捕された大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)は、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲被告(83=贈賄罪で起訴)を森に紹介したり、森と一緒に元専務らが贈賄容疑で逮捕された出版大手「KADOKAWA」の会長と面会したりしていたことが分かっている。
首相経験者の聴取は異例で、特捜部は組織委会長や理事の職務権限などについて、あらためて確認したとみられる。