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生島淳スポーツジャーナリスト

1967年、宮城県気仙沼市生まれ。早大卒。広告代理店勤務後、スポーツジャーナリストとして独立。高津臣吾著「一軍監督の仕事」「二軍監督の仕事」(ともに光文社)の企画・構成を担当。「エディー・ジョーンズとの対話」「箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ」(ともに文芸春秋)など著書多数。

CSでも日本シリーズでも監督は「いつも通り」 根底にあるのは選手への信頼感

公開日: 更新日:

 短期決戦で大切なことは? 高津臣吾監督に質問したことがある。監督はちょっと考えて、こう答えた。

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「全員が“バスに乗ること”かな。優勝という目標に向かってスワローズ号というバスが走っていくわけだけど、誰かが乗り損ねることは避けたい。打者であれば点に結びつく働きをすればバスに乗れるし、投手であれば、しっかりと自分の仕事をして相手を抑えれば、自然と仲間になれるわけです」

 みんなで一緒に目的地に向かう感覚は、高津監督が現役時代に養ったものだという。

「その意味では、選手時代に日本シリーズの経験が出来たのは大きかったよね。逆に、相手に関していえば徹底的に研究して、バスに乗せない選手をつくる。打者だと2試合ヒットが出なければ、焦りが出ます。打線という流れのなかで、止まってしまうスポットをつくれば、相手にいろいろ考えさせることが出来るんです」

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