著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

2022年ドラフト高卒選手の「隠し球」はこの3人 “流しのブルペン捕手”がイチオシ

公開日: 更新日:

 “流しのブルペンキャッチャー”こと安倍昌彦氏がまず注目するのは、身長186センチ、86キロの大型横手右腕・安西叶翔(常葉大菊川)だ。

■常時140キロ台を投げる剛腕サイドハンド

「入学時はオーバーハンドだったのですが、球速アップを目指して2年時にサイドに。これが体のメカニズムにピタリと合ったのか、球速は高校3年間で10キロ以上、伸びました。夏が終わった直後のブルペンで、プロのスカウトのスピードガンで150キロを計測したそうですが常時140キロ台を投げられる高校生投手は希少です」

 今夏は静岡県大会で優勝候補に挙げられながら、コロナ禍の影響で4回戦敗退。甲子園出場経験はないが、安倍氏はこう評価する。

「うなりを上げる直球のほかにも、スライダー、スプリット、カットボールはそれぞれ140キロ前後で高速変化する。これにカーブのような抜いた球を覚えたら、投球の幅が広がり、さらに打ちづらい投手になるでしょう。将来的にはチームのエース格になれるくらいのスケールの大きさがあり、今秋ドラフトで最初の12人に入ってきても不思議ではない。巨人戸郷翔征のように、早い時期からの活躍も期待できます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  4. 4

    金田ロッテはキャンプ中に「生理(性処理)休暇」を堂々と導入!監督就任翌年に日本一を達成した

  5. 5

    故みのもんたさん 闘病生活の中で本紙に語っていた「老い」と「人生最期の願い」

  1. 6

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希まさかの「先発白紙」はむしろプラス…《メジャーレベルではない》の声も

  3. 8

    山田涼介のソロ活動活発化で“亀梨和也のトラウマ”再燃…Hey! Say! JUMPファン戦々恐々

  4. 9

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇