2022年ドラフト高卒選手の「隠し球」はこの3人 “流しのブルペン捕手”がイチオシ
“流しのブルペンキャッチャー”こと安倍昌彦氏がまず注目するのは、身長186センチ、86キロの大型横手右腕・安西叶翔(常葉大菊川)だ。
■常時140キロ台を投げる剛腕サイドハンド
「入学時はオーバーハンドだったのですが、球速アップを目指して2年時にサイドに。これが体のメカニズムにピタリと合ったのか、球速は高校3年間で10キロ以上、伸びました。夏が終わった直後のブルペンで、プロのスカウトのスピードガンで150キロを計測したそうですが常時140キロ台を投げられる高校生投手は希少です」
今夏は静岡県大会で優勝候補に挙げられながら、コロナ禍の影響で4回戦敗退。甲子園出場経験はないが、安倍氏はこう評価する。
「うなりを上げる直球のほかにも、スライダー、スプリット、カットボールはそれぞれ140キロ前後で高速変化する。これにカーブのような抜いた球を覚えたら、投球の幅が広がり、さらに打ちづらい投手になるでしょう。将来的にはチームのエース格になれるくらいのスケールの大きさがあり、今秋ドラフトで最初の12人に入ってきても不思議ではない。巨人の戸郷翔征のように、早い時期からの活躍も期待できます」