大谷史上初のW規定到達でエ軍首脳陣の期待は青天井! FA取得前に課された「投打究極のノルマ」
「彼に限界はない」
今季は1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりの「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」も達成。投打とも全米のファンを納得させるだけの結果を残したが、来季はさらにハイレベルなパフォーマンスが要求されそうだ。
マット・ワイズ投手コーチは、大谷の今季の投球について「メジャーでも屈指の先発投手のひとりになった。今季は地球上で最高の球種とも言えるツーシームに加えて新しい(縦に変化する)スライダーも身につけた。今季と同じことをしてくれれば心配はない」と来季の働きに太鼓判。ジェレミー・リード打撃コーチは「本塁打は昨季(46本)ほどではないが、他は上がっている。パワーを備えた完璧な打者。まだベストではない」と一層の飛躍に期待を寄せた。
フィル・ネビン監督代行(来季は監督に昇格)の期待値はさらに高く「来季は彼のキャリアで最高の一年になると予想できる。来年、40本塁打40盗塁で20勝したとしても私は驚かない。彼に限界はないと思っている」と二刀流としての究極のノルマを掲げた。
エ軍首脳陣は来季、投打とも今季の成績を上回ると、今からソロバンをはじいているのだ。
来季はインターリーグが各球団とも従来の6カード20試合から全球団との対戦を含む15カード46試合に増える。大谷はインターリーグを比較的、得意としている。投手として通算5試合、31回3分の1で2勝1敗、防御率2.87、43奪三振。打者として82試合に出場し打率.259、8本塁打、30打点、10盗塁。初めて顔を合わせる選手が増えるとはいえ、交流戦の増加が二刀流にプラスに働く可能性もあるのだ。
来季終了後、FAになる大谷は、史上初の本塁打王とサイ・ヤング賞受賞なら市場価値は天井知らずとなりそうだが……。