復帰のレンドンは220億円の“不良債権” お粗末守備が来季の大谷とエンゼルス最大の障害に
大谷翔平(28)のエンゼルスに遅ればせながら主力が復帰した。
右手首を手術して負傷者リスト(IL)に入っていた正三塁手のアンソニー・レンドン(32)が日本時間4日のアスレチックス戦でスタメン出場したが、いきなり拙い守備を露呈した。
レンドンは二回にゴロを処理した際、一塁に悪送球。この失策をきっかけに2死一、二塁のピンチを招いた。先発左腕サンドバルが踏みとどまって事なきを得たが復帰早々、チームの足を引っ張った。
レンドンは今年6月のマリナーズ戦で乱闘に加担して、MLBから5試合の出場停止処分を科された。すでにIL入りしていたため、処分は先送りされ、戦列復帰した9月29日から5試合に出場できなかった。今季途中から一塁を守ってきたフォードをメジャー40人枠から外して、わざわざレンドンを復帰させたのは、今季中に出場停止処分を消化させ、来季の開幕に間に合わせたい球団の思惑からだ。
レンドンは来季から26年まで4年総額約220億円の契約を残す。チームとしては高給取りを遊ばせておくわけにはいかず、早期復帰に踏み切ったとはいえ、打率.226、5本塁打、24打点(4日現在)の打撃に加え、守備の衰えも著しい。今季は46試合ですでに6失策。そのうちスローイングエラーは4個を記録している。ナショナルズ時代は勝負強い打撃に加え、ゴールドグラブ級のフィールディングと評価されたものの、20年のエンゼルス移籍以降は守備範囲も狭まっている。