広島・新井貴浩監督は地元の先達を見習うべし 監督なんか誰でもできる
金本に倣ってオフに護摩行で顔を火ぶくれにする伝統を、後輩の堂林内野手に伝えたが、なかなか一軍に定着できないので不安ではあるのだが、伝統あるカープを日本のトップに導いてもらいたい。
なあに心配は要らん。チームを導くといっても、そんなに難しいことじゃない。指導力不足だの、そういう危惧はうっちゃらかせばよい。監督なんか誰にでもできる。
■実行しなくてもいい
心を真っ白にして、ひたすらフロント、コーチの意見に真摯に耳を傾ける。選手に寄り添い、ファンに寄り添い、最大限の緊張感を持って戦況を注視し、警戒感を持って、慎重に検討を重ね、あらゆる選択肢を排除せずに、専門家の意見を伺いながら、更なる検討を続け、最善の方法をでき得る限りスムーズに実行する。いいや、実行しなくてもよい。実行したいと思います、と言えばよい。言えばフロントとコーチ、そして選手がやってくれる。
地元の先達を見習うのだ。あんたより先に国のトップに立った男はそれを実行している。
ただし、誰にも相談せずに、突然「監督決定」で物事を決めるな。チーム勝率、チーム打率、チーム防御率はたちどころに下がるだろう。
新井新監督、今から将来を「いかぶる」ことはない。まだ若いし骨は丈夫だろう。あんたは軟体動物じゃないんだから。