パ覇者オリは“CS男”柳田封じが日本Sへのカギ 本拠地で対ソフト10勝3敗も、乗せたら怖い
12日から始まるCSファイナルステージ。オリックスは初戦先発に必勝を期してエースの山本由伸(24)を送り出すが、ファーストステージで西武を破って勢いに乗るソフトバンクも柳田悠岐(34)が絶好調。西武相手に2試合連続本塁打を放ち、勝利に貢献した。
オリックスは今季、ソフトバンクに15勝10敗。ホームゲームに限れば10勝3敗と圧倒していた。しかし、ヤクルトOBで日本シリーズでは「お祭り男」の愛称で呼ばれた飯田哲也氏は、「短期決戦ではチームごとの相性は関係ありませんよ」とこう続ける。
「短期決戦では『この選手にだけは打たれちゃいけない』という中心選手がいる。ソフトバンクならそれが柳田で、乗せた結果が西武との2試合です。オリックスはいかに柳田を封じるかがカギになるでしょう」
柳田は球界を代表するスラッガー。それでも以前は自分が打てないとムスッとし、ベンチの雰囲気を悪くすることもあった。それがムードメーカーの松田の退団で機するところもあったのだろう。優勝のかかったシーズン最終戦では「ダメだったら全部俺のせいにしろ」と、ナインに檄を飛ばした。バットだけではなく、ますますチームの精神的支柱にもなりつつある。