阪神藤浪メジャーでの意外な人気とベストな移籍先 近年低迷、死球禍でも潜在能力を高評価
「レイズ、ドジャース、アストロズ、レッドソックス、ジャイアンツなどの強豪は、そんな藤浪の素質を開花させられる自信を持っている。彼らに共通しているのは、データや統計学に基づいたレイズやドジャース出身のフロントが編成責任者を務めていることです。例えばドジャースは投手に21人以上の打者と対戦させず、レイズはオープナーを定着させた。日本だとピッチング内容が悪いとすぐにフォーム改善だとなりがちだが、メジャーでは心理学者やカウンセラーの指導を仰ぐケースはあってもフォームにメスを入れることはあり得ない」
肝心の死球禍はどうか。日本ではともかく、米国では頭にぶつけでもすれば、乱闘は必至だ。
「近年のメジャーは以前より投手の役割が細分化されており、先発=長いイニングとは決まっていない。上記の球団はデータも豊富なので、制球が不安定になるなど危険なシグナルがあれば、すぐにリリーフを投入しますよ」(デービス氏)
入団当初は大谷(エンゼルス)と肩を並べていた右腕。化ければ儲けものだが……。