存在感増すDF伊藤洋輝 「バイエルン戦での良い感覚を生かしていきたい」
これだけマルチな役割をこなせるDFは、本当に貴重な存在なのだ。
「代表ではポジションも頻繁に変わるし、与えられたところでしっかりやるしかない。(ドイツ代表選手の多い)バイエルン(ミュンヘン)戦では背後をケアしながらボール奪取を狙えるスピードがついたし、回数も増えたと感じた。その良い感覚を今後に生かしていきたいです」とドイツ相手に互角に戦える手応えをつかんでいる様子だ。
もうひとつ、期待されているものがある。
「サッカー王国・静岡」の系譜を継ぐ存在であるということだ。
98年仏W杯に静岡県出身者は9人。02年日韓W杯にも6人いた。それが前回ロシアW杯では長谷部誠(フランクフルト)と大島僚太(川崎)の2人に減少。彼らが去った今回カタールW杯は、0人の危機に瀕していた。
本人は「静岡代表」という意識はあまりない様子だが、地元関係者の期待は高い。それに応えるためにも、カタールでは雄姿を見せてほしい。