連覇狙う渋野日向子は2オーバー61位T…出遅れは人気者の宿命か? 予選落ちの可能性も
【樋口久子 三菱電機レディス】第1日
5か月ぶりの国内ツアー参戦となった昨年覇者の渋野日向子(23)は2オーバー61位タイと大きく出遅れた。一方、同組で前週ツアー2勝目を挙げたルーキーの川崎春花(19)は6アンダーの首位タイ発進。現在ポイントランキング1位の山下美夢有(21)も3アンダー11位タイと、まずまずのスタートを切った。
渋野は今年、米女子ツアー本格参戦1年目。年下の2人にバーディーラッシュで格の違いを見せつけるかと思いきや、逆に煽られっぱなし。飛距離自慢の渋野はこの日の計測平均飛距離は245ヤード。同247.5ヤードの川崎にオーバードライブされるシーンが何度かあった。
パーオンを逃したのは3ホールだけだったが、パットは長い距離や難しいラインばかり。グリーン上で苦しんだ渋野は35パット、ボギーフリーで6バーディーの川崎は28パットだった。
渋野の今季日程は今大会を含めて残り4試合(国内2、米国2)。最終戦は「CMEグループ ツアー選手権」で11月20日に閉幕する。渋野は多くのスポンサーを抱えており、オフになれば挨拶回りに大忙しだが、何しろ久しぶりの国内大会出場だ。今週は関東、来週は関西(滋賀)で試合があり、多くの関係者が渋野の応援に駆けつける。
サービス精神旺盛の渋野だけに会場で関係者を見つけるたびに頭ペコペコではプレーにも集中力を欠く。ディフェンディングチャンピオンがまさかの予選落ち(決勝進出は2R終了時 50位タイまで 〈予定〉)なんてことになれば、格好悪いことこの上ない。