下馬評から一転…FIFAが胸をなでおろしたW杯イランvsアメリカの“戦争”回避

公開日: 更新日:

 “絶対に負けられない戦い”をアメリカが制した。

 日本時間30日4時キックオフのイラン戦。両国とも決勝トーナメント進出を懸けていた一戦は、試合前から「ケガ人が何人でるんだろう」「国家の威信をかけた代理戦争」「大荒れするだろうからロスタイムがエグそう」といった声が様々な言語でネット上に飛び交っていた。

 米サッカー協会による稚拙な挑発もあった。同SNSアカウントがイラン国旗を改変した画像を投稿。イランサッカー協会がFIFAへ米代表の追放処分を求める事態にまで発展した。

 しかし、フタを開けてみれば、試合は荒れなかった。気迫あふれる激しい試合展開になったものの、イラン側のファウル数は14回。これは初戦のイングランド戦と同数で、アメリカのファウル数は10回。試合中は倒れた相手選手に手を貸して起き上がらせる場面が何度もあった。基本的にフェアプレーに基づいていたのだ。

「激しかったけど荒れなかった。いい試合だった」「特に変な衝突もなく選手達は素晴らしいプレイを披露していた」「選手同士はバチバチ激しくてもフェアに戦った印象」などと、中立の立場にある日本サポーターからも、好意的に受け止められた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは