J3アスルクラロ沼津のアジア戦略が見据える、もうひとつの目標「チームを通して地元に観光資源を還元する」
「本当に良いですよ。リーグ戦にも出場しましたし、ゴールを取りそうな雰囲気はありました。戦力として計算できています」
■ハディ選手はチームの潤滑油的存在
「ハディ選手は日本語が結構話せるのでマレーシア人の屈託のない性格ゆえなのか、チームの潤滑油的な存在になっています。日本人的な感覚で言うと上下関係的な年齢格差ってあるじゃないですか。ハディ選手だけはどの選手とも分け隔てなく話すし、誰からも声を掛けられるタイプなんですよ。どこか距離感のある年上と年下の日本人選手同士の間に入って仲を取り持ったり。これって文化の違いを感じる意味でも、日本人選手にとっても良い効果をもたらしていると思うんですよ。サッカーだからこそ出来る交流なのかな、とは思っています。彼は可愛い存在ですよ」
──今後、考えている海外向けの企画や展開はありますか?
「展望、展開の話になりますが、アジア戦略っていうのは制限のない世界観の中、本当の意味で、どんなゴールがあるのか、見極められるところまではやり続けたいな、と。この沼津という街、静岡県東部地域というエリアには日本一高い山(富士山)と日本一深い海(駿河湾)があるんです。そういった我々の街が、海外から求められ、認められているということを私たちを通して、海外へ発信することによって観光都市として発展させたいと本気で思っているんですよ。