J3アスルクラロ沼津のアジア戦略が見据える、もうひとつの目標「チームを通して地元に観光資源を還元する」
──2012年にJリーグがアジア戦略を打ち出してから10年が経ちました。沼津さんはいつ、アジア進出を意識するようになったのでしょうか?
「昔話になってしまうのですが、20年前、15年前にベトナムでサッカー教室を行っていたりはしているんです。ただJリーグに加盟(2017年)してからは、3年前にタイのチョンブリーFCさんと業務提携を結ばせていただいたのが最初です。しかし、タイミングが非常に悪くてコロナ禍に突入してしまい、模索しながら今に至る、といった感じです」
「(J2)岡山さんからハディ選手(ファイヤッド。U-23マレーシア代表FW)をお預かりするという点においても、やはりアジア戦略というキーワードがあるからこそ、そこに至っている経緯がありまして。ただ彼は1年目に怪我をしてしまったこともあって、思うような結果や成果が手に取るように見えたか、というとそうではなかった。そんな中でも、アジアのポテンシャルの高さを感じることが出来たので、その後、サイゴンFCさんとも話しを進め易かったことは事実としてあります」