J3アスルクラロ沼津のアジア戦略が見据える、もうひとつの目標「チームを通して地元に観光資源を還元する」
■マネタイズできていないのは反省点
「チームを通して地元・沼津に観光資源を還元できるような環境構築まで成功させたいな、という思いも強いんです。世界情勢ゆえの受け入れ制限があるからお客さんがこないのか、単純に魅力がなくて来てもらえないのか、今はコロナ禍で『本当は来るはずのお客さんが来ないんだよね』みたいな言い訳、言えちゃうじゃないですか。そういう状況ではないとき、フラットに行き着くところまで勝負したいな、と思っています。
一方で我々は育成クラブというテーマがあるので、そこは国籍を問わず、自前で育てた選手を最高峰の欧州市場に向け、こちらが供給側としていかに早い段階で送り込むことが出来るか、中長期のテーマとして持っておきたいと思っています」
──アジアのフットボールシーンを柱に取材活動をしてきた身として、沼津の手法に大きな興味を持っていました。ひとつの成功例、形となればプロビンチャ(地方クラブ)が目指せるアジア戦略モデルのひとつになると思うんです。なので是が非でも成功型として構築して欲しいと思います。